1971年、15歳のときに「ミス・セブンティーンコンテスト」で優勝を飾った坂口良子さんは、翌1972年にドラマ『アイちゃんが行く』の主演で鮮烈な女優デビューを果たしました。愛らしい八重歯と親しみやすい笑顔は瞬く間に全国の視聴者を虜にし、一躍トップアイドル・女優への階段を駆け上がります。
坂口良子さんの代表作を振り返ると、日本のテレビドラマ黄金期を象徴する名作がずらりと並びます。倉本聰脚本の伝説的ドラマ『前略おふくろ様』(1975年・日本テレビ系)で演じた「かすみ」役では、主人公を惑わす純真なヒロインを好演。さらに西田敏行さん主演の『池中玄太80キロ』シリーズ(1980年〜・日本テレビ系)では、玄太を支える心優しい同僚記者・鳴山秋子役を演じ、お茶の間の絶大な支持を獲得しました。
映画界においても、市川崑監督の金田一耕助シリーズ『犬神家の一族』(1976年)や『獄門島』(1977年)に出演し、コミカルさと哀愁を併せ持つ独自の存在感を発揮。テレビ各局のドラマや舞台、バラエティ番組に至るまで幅広く活躍し、名実ともに国民的女優としての地位を不動のものにしました。