白雪千夜を語る上で、切っても切り離せない存在が黒埼ちとせです。2人が結成したユニット「VelvetRose(ヴェルヴェットローズ)」は、吸血鬼の末裔を自称する蠱惑的な主君(ちとせ)と、彼女に絶対的な忠誠を誓う従者(千夜)という、強烈な主従ギミックでプロデュース界に登場しました。
2019年2月28日に実装されたイベント楽曲『Fascinate』は、シンデレラガールズ史上最高難度クラスのシンフォニック・ゴシックロックであり、2人のボーカルが激しく交錯する圧巻の仕上がりでした。公式のイベントコミュで描かれたのは、単なる主従ごっこではありません。「ちとせの輝きを守るための盾」として自分を無価値と切り捨てる千夜と、そんな千夜に「自分の足で立ち、自分のために生きてほしい」と願うちとせの、魂のせめぎ合いでした。
関係者の証言や当時のライナーノーツが示す通り、VelvetRoseの結成はデレマスにおけるユニット表現を「仲良しグループ」から「実存をかけた共闘関係」へと一段引き上げる契機となりました。