インターネット上のQ&AサイトやSNSでは、末広中央公園の広大な芝生を見て「ここでBBQやデイキャンプはできますか?」という質問が散見されます。しかし、結論から申し上げると公園内での火気使用は条例により一切禁止されています。
なぜこれほど広大な敷地でありながら煮炊きが許されないのか。そこには末広中央公園でバーベキューが禁止されている明確な理由が存在します。それは、同園が兵庫県および宝塚市の都市計画上指定された一次避難地かつ中核的防災拠点だからです。
公園の地下には、震災などの非常時に数万人分の飲料水を確保する耐震性貯水槽が埋設されており、芝生広場はヘリコプターの緊急離着陸場や自衛隊・消防の広域応援部隊の宿営地(テント村)として機能するよう精密に地盤設計されています。もしバーベキューの消滅していない炭や油が芝生に投棄されれば、芝の根系が破壊されるだけでなく、有事の際に地中埋設管や通信ラインへ深刻な二次被害を及ぼす恐れがあります。行政が火気使用に対して断固としたゼロ・トレランス(一切容認しない)の姿勢を貫いているのは、街の生命線を預かる「末広中央公園が果たす防災公園の役割」に由来しています。
また、末広中央公園のテント利用ルールについても正しい知識が求められます。近年、行楽地でトラブルが頻発しているペグ打ちや大型タープの設営に対して、宝塚市は明確なマナー基準を設定しています。
- 設営可能なテント:大人2〜3名が収まる小型のワンタッチ式・ポップアップ式サンシェード(床面付き)。風対策は荷物の重量や砂袋による固定を推奨。
- 設営禁止のシェルター:金属ペグやロープを周囲に張り巡らせる大型キャンプ用タープ、自立式ワンアクションタープ。遊具周辺や園路を塞ぐ設営。
- 注意点:芝生の養生エリアや低木植栽帯への進入は禁止。強風時のポップアップテントのペグ使用も、地中の防災配管やスプリンクラー破損リスクを防ぐため、深く鋭利な杭の打ち込みは厳格に自粛が求められます。