「ミルクティーグレージュに染めた髪は、最終的に何色に着地するのか」。表参道や銀座のトップヘアサロンにおける施術カルテと顧客追跡データを照合すると、その答えは「ブリーチ履歴」と「元の髪のメラニン量」によって明確に二極化します。
日本人の自毛特有の赤褐色メラニンをどこまで削っているかによって、退色のプロセスと到達するトーンは物理的に決まっています。施術前のベース状態ごとにどのような経過を辿るのか、現場の実態を整理しました。
ブリーチありの場合、染めてから3日〜5日ほどでグレーのくすみが抜け始め、徐々にベージュのまろやかさが表に出る「ミルクティーベージュ期」へと移行します。この過渡期の絶妙なニュアンスを好むユーザーも多く、10日〜14日を境に徐々にアンダーのブリーチ毛特有のイエローが顔を覗かせるのが標準的なミルクティーグレージュの色落ち経過です。
一方、ブリーチなしで施術したケースでは、ギラついた金髪になるリスクは一切ありません。徐々にアッシュグレーの色素が抜けていくにつれ、ブラウンベースの柔らかいベージュへと着地します。自毛の赤みが強い人の場合、退色後にオレンジみがぶり返す傾向があるため、カラー調合時に補色の青紫をどれだけ仕込んであるかが鍵を握ります。