住金の離脱以降、ビジネスシーンや就活市場において「住友御三家」の顔ぶれはどう再定義されたのでしょうか。現在、産業界で「住友新御三家」として定着しているのは、以下の3社です。
- 住友商事:五大商社の一角。資源のみならずメディア・不動産など非資源分野に強みを持つ中核商社。
- 住友電気工業:ワイヤーハーネス世界屈指のシェアを誇り、光ファイバーや電力ケーブルを握る電線業界の絶対王者。
- 日本電気(NEC):住友直系ではないものの、戦前の住友通信工業の流れを汲み、IT・社会インフラを支える巨大ITベンダー。
これら新御三家の台頭と並行して、グループ全体のピラミッドにおいて別格の頂点に座り続けるのが三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)です。「結束の住友」の象徴だった住友銀行が、2001年に三井グループの太陽神戸三井銀行(さくら銀行)と統合して誕生した同社は、三井・住友双方の最高位に位置する金融中枢として絶大な影響力を保持しています。
ここで混同されやすいのが、住友直系企業の親睦・最高意思決定機関である白水会(はくすいかい)の存在です。白水会は住友グループ主要19社前後の社長・会長のみで構成される極めて閉鎖的なトップ会談であり、旧御三家や新御三家といった通称とは異なり、法的・制度的な厳格さを持っています。NECは白水会の正式メンバーではありませんが、住友グループ広報委員会には名を連ねており、歴史的・実質的な結びつきから新御三家の一角として数えられるケースが一般的です。