地方空港から主要駅へ向かうリムジンバスの多くで交通系ICカードが導入されている現在、鹿児島空港でも同様に利用できると考えるのは自然なことです。しかし、結論から言えば鹿児島空港リムジンバスの車内でSuicaやPASMOなどの全国相互利用交通系ICカードは直接利用できません。
鹿児島空港と鹿児島市内を結ぶ連絡バスは、主に南国交通と鹿児島交通(いわさきコーポレーション)の2社によって共同運行されています。この両社の車載機は、JR東日本のSuicaを中心とする全国10種類の交通系ICカード相互利用ネットワーク(サイバネ規格)に接続していません。そのため、乗車時にスマートフォンやカードをかざしても認識されず、車内で残高から運賃を引き落とすことは不可能な構造になっています。
現場の乗り場では、飛行機を降りて急いでバスに飛び乗ろうとした出張者が車載機前で立ち往生し、慌てて財布から万札を取り出して「両替ができません」とさらに焦る場面が散見されます。Suicaなどの交通系ICカードを前提に旅程を組んでいると、乗車直前に大きな時間的・心理的ロスを被ることになります。