「愛社精神」の現代的解釈を考える上で、現代経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーの教えは極めて示唆に富んでいる。ドラッカーは、知識労働者の時代においては「労働者が組織に従属するのではなく、組織が知識労働者の能力を解き放つ手段にならなければならない」と提唱した。
この思想を巨大IT企業で実践し、劇的な復活を遂げさせたのがマイクロソフトCEOのサティア・ナデラである。ナデラは、停滞していた同社の組織風土を「Know-it-all(知ったかぶり)」から「Learn-it-all(すべてを学ぶ)」へと刷新し、社員の自発的な成長意欲と会社への貢献意識を融合させた。
ナデラ体制下の経営改革が示すように、真の愛社精神とは自立した個人が組織のミッションを通じて共に成長しようとする「Growth Mindset(成長思考)」に基づくものだ。こうした経営思想の進化が、英語における組織貢献の語彙をより高度なものへと昇華させている。