レシピ検索サイトにおける「殿堂入りレシピつくれぽ」の記述や、SNS上に投稿されたリアルな失敗談を精査すると、レシピ通りに作ったはずなのに失敗してしまう読者の共通パターンが浮かび上がってきます。
「レシピ本には『ツナ缶を油ごと入れる』と書いてあったのでそのまま入れたら、油でギトギトになり胸焼けした」という声がある一方で、「油を捨てすぎたらキャベツと馴染まずパサパサになって美味しくなかった」という正反対の不満が散見されます。この油の扱いこそ、家庭調理における最大の迷いどころです。
編集部が現場で検証したところ、市販のツナ缶(チャンクおよびフレーク)には約15〜20gの植物油が含まれています。この全量をキャベツ200gに投入すると、マヨネーズの油分と合算されて過剰な脂質となります。現場でのベストな落としどころは、「缶のフタを押し当てて、油を半分だけ切る」状態です。半分残した油がキャベツの潤滑油となり、旨味を全体に行き渡らせる媒体として機能します。
また、コンビニやスーパーで売られているカット野菜の千切りキャベツを使用する場合のトラブルも目立ちます。袋から出したてのカットキャベツは洗浄時の水分を帯びているため、そのまま調味料を和えると10分後には浸透圧でドレッシングが完全にシャバシャバになります。カット野菜を使用する場合であっても、キッチンペーパーで挟んで表面の余分な水気を吸い取ってから和える工程を省略してはなりません。