大谷翔平に対する海外の反応を追うと、日本国内の情緒的な盛り上がりとは異なる、極めてプラグマティック(実利主義的)なリスペクトが支配的であることが分かります。ロサンゼルス・タイムズ紙やジ・アスレチック(The Athletic)の番記者たちは、彼の野球IQの高さとルーティンの厳格さに最大の賛辞を送っています。
現地ドジャー・スタジアムのスタンドで響くファンのリアルな声を聞くと、かつての「日本のスーパースターがやってきた」という物珍しさは完全に過去のものとなり、いまや「フランチャイズの精神的支柱」として完全に受容されています。ドジャースの地元ファンフォーラムでは、殊勲打を放った場面だけでなく、凡退した打席での走塁やベンチでの献身的な声掛けに対する評価が目立ちます。
一方で、日本のSNSや5ちゃんねる、Yahoo!ニュースのコメント欄など大谷翔平のネットの反応に目を向けると、日米で顕著なギャップが観測されます。日本では毎打席の一喜一憂が過熱しやすく、数試合快音が途絶えただけで極端なスランプ論が噴出する傾向が見受けられます。しかし現地のデータアナリストは、打球角度やコンタクトゾーンの微細な変化を冷静にモニタリングしており、「好不調の波はシーズン162試合の確率論の範囲内」と冷静に受け止める論調が主流です。