ネット上で急速に拡散されたことで、まず多くのユーザーが疑問を抱いたのがおむす人の読み方である。「おむすにん」「おむすびと」など憶測が飛び交ったが、正式な呼称は「おむすびと」と読む。お米を結ぶ「おむすび」と、人と人をつなぐ「結び人(むすびと)」を掛け合わせた造語だ。
名前に込められたおむす人の由来には、深いフィロソフィーが存在する。発起人たちが掲げたのは、「同じ釜の飯を食い、手から手へと温もりを渡すことで、希薄化した現代の人間関係をもう一度結び直す」という意志だ。コンビニや専門店の高級おにぎりブームが一巡した今、人々が求めているのは単なる味の良さだけでなく、「誰と、どんな空間で食べるか」という情緒的な価値である。この時代特有の空気を的確に捉えたことが、爆発的なバズを生み出す導火線となった。