「日本のスーパーマーケットで偶然手に入れた小さなパッケージが、私のスナック観を完全に破壊した」――米国最大級のオンライン掲示板Redditのスナック愛好コミュニティに投稿されたこのレビューは、数千件の賛同票を集めた。日本の伝統的なあられである柿の種が、なぜこれほどまでに外国人の舌を捉えて離さないのか。海外の消費者が口を揃えて指摘するのは、「軽快なクリスピー食感」と「後を引く旨辛のバランス」である。
欧米のスナック市場を長年支配してきたのは、厚切りのポテトチップスやトウモロコシをベースにした油分の多いトルティーヤチップスだった。これらは濃厚なチーズやサワークリームの風味で一口目の満足感を与える反面、食べ進めると胃もたれを招きやすい。これに対し、柿の種はお米を原料に焼き上げられた中空構造を持っており、噛んだ瞬間に心地よい破裂音とともに軽やかに崩れる。この類まれなテクスチャー(食感)が、従来の海外スナックにはない新鮮な体験として受け止められた。
さらに決定的なのが、日本古来の発酵調味料である醤油に由来する「旨味(Umami)」と、ピリッとした唐辛子の辛味の相乗効果だ。単に舌を刺激するホットペッパーの辛さではなく、だしの深みを感じさせる醤油の塩気とコクがベースにあるため、海外の消費者から「辛いのに甘みがあり、奥深い」「次の一粒を口に運ばずにはいられない」という驚きをもって迎えられている。