いま幅広い年代から絶大な支持を集めているのが平屋の和風住宅です。地面と水平に伸びる平屋のフォルムは、本来の日本建築が持つ美しさと抜群の相性を誇ります。その平屋デザインにおいて、最もこだわるべきポイントが軒の出深い屋根設計です。
一般的な住宅の軒(のき)の出が45〜60cm程度であるのに対し、上質な和モダン住宅では90〜120cmほど深く軒を出す設計が好まれます。深く伸びた軒先は建物全体に美しい陰影をもたらし、立体感と重厚感を際立たせます。軒天(のきてん:屋根の裏側)に杉やヒノキなどの天然木、あるいはリアルな木目調パネルを張ることで、見上げた際の質感を格段に高める手法が定番化しています。
深い軒は意匠性だけでなく、高い実用性も兼備。夏場の強烈な日差しを遮って室内の温度上昇を防ぎ、雨風が外壁に直接当たるのを防ぐため、外壁の寿命を延ばす効果も発揮します。