ダイアライザーとは?人工透析の心臓部を仕組みから膜素材まで徹底解説

ダイアライザーとは?人工透析の心臓部を仕組みから膜素材まで徹底解説

ダイアライザーとは?人工透析の心臓部を仕組みから膜素材まで徹底解説とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

日本透析医学会のガイドラインに基づき、ダイアライザーは性能評価によってI型からV型までの5段階に明確に分類されています。このクラス分けの主軸となる指標が、分子量11,800の中分子量タンパク質である「β2-ミクログロブリン(β2-MG)」のクリアランス能です。

長期間の透析治療を続ける患者にとって最大の脅威のひとつが、手根管症候群や骨・関節の激痛を引き起こす「透析アミロイドーシス」の発症です。この病態は、体内に蓄積したβ2-MGがアミロイド線維となって沈着することが直接の原因とされています。透析アミロイドーシス予防膜として、現在ではβ2-MGクリアランスが15mL/min以上を満たす「IV型」および50mL/min以上を誇る「V型(スーパーハイフラックス)」が主流として選定されています。

また、臨床現場でしばしば話題にのぼるのが「ダイアライザー」と「ヘモダイアフィルタ」の違いです。通常の血液透析(HD)で使用されるダイアライザーに対し、大量の補液を行いながら強い圧力で強制的にろ過をかける「オンライン血液透析濾過(オンラインHDF)」では、より目開きの大きいヘモダイアフィルタが用いられます。HDF治療では、通常の拡散だけでは抜けにくい中分子から大分子の尿毒素を強力に洗い流すことが可能となり、透析困難症の改善や食欲不振・むずむず脚症候群の緩和といった高い治療効果をあげています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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