THE BOOMといえば、1993年の「第44回NHK紅白歌合戦」で沖縄の魂を宿した「島唄」を披露し、日本中に鮮烈な衝撃を与えた歴史が語り草となっている。一方で、国民的ヒットとなった『風になりたい』単独での紅白歌合戦バンド出場は実現しなかったものの、NHKをはじめとする数々の大型音楽番組や特番で繰り返し演奏され、その存在感は幾度となく証明されてきた。
さらに、この名曲の生命力を支えてきたのが、多岐にわたるカバーアーティストたちの存在だ。ハロー!プロジェクトの選抜ユニット「High-King」によるダンサブルなアプローチをはじめ、ロックバンドのRed Balloon、実力派シンガーのMay J.やMs.OOJA、島袋寛子、さらには川崎鷹也やLittle Glee Monsterに至るまで、時代ごとの気鋭アーティストが独自の解釈でこの曲に息吹を吹き込んできた。
近年では教育現場でも定番の合唱曲として定着し、幼少期に歌った子どもたちが大人になり、今度は親として我が子と口ずさむという世代継承のサイクルが自然に確立されている点も見逃せない。