放送当時から絶賛を浴びていたのが、主要キャスト陣の突出した演技力です。特に主演を務めた井上真央の表現力は圧巻で、恋人を失った絶望、見えない相手と会話する際の繊細な視線の揺らぎ、そして自らの足で立ち上がろうとする気品ある強さを見事に体現しました。
佐藤健は、幽霊としての浮遊感と人間味あふれる温もりを両立させ、声のトーンや表情の微細な変化だけで直木の感情を的確に描写。そこに松山ケンイチ演じる魚住譲が加わることで、絶妙なバランスのトリオが完成しました。幽霊が見えてしまう体質ゆえに巻き込まれつつも、悠依と直木の架け橋として誠心誠意尽くす譲の温かいキャラクターは、重厚なドラマに絶妙なユーモアと癒やしをもたらしました。
「この3人でなければ成立しなかった」と評されるほどのアンサンブルが、作品のクオリティを一段高い次元へと押し上げています。