切り火の存在が若い世代にも広く知られる決定打となったのが、大ヒット作品『鬼滅の刃』です。主人公・竈門炭治郎たちが任務へと出発する際、休息所の「藤の家」のひさ婆さんが背後から火打石を鳴らして見送るシーンが描かれました。
作中では、鬼殺隊の少年・伊之助が「何すんだコラァ!」と怒って飛びかかろうとし、炭治郎が「切り火だよ、お清めしてくれたんだ」と諭す場面があります。危険な戦場へ向かう隊士たちの武運長久と生還を祈るひさ婆さんの温かな心遣いは、まさに切り火が持つ本来の役割を忠実に表現した名描写としてファンの心に深く刻まれました。