消防活動服には、現場での指揮命令系統を瞬時に判別するための様々なパーツが配置されています。
最も重要な識別要素が、胸部または肩部に装着される階級章です。階級章は消防士から消防総監まで全10階級に分かれており、金線・銀線の本数や、桜の花を模した「桜星(さくらぼし)」の数によって序列が一目で分かる設計になっています。
左腕などに縫い付けられる識別ワッペン(エンブレム)には、各消防本部のシンボルマークや「TOKYO FIRE DEPT.」などの英字表記、部隊種別(消火隊、救急隊、救助隊など)がデザインされています。これらは本部の服制規則によって厳密に規定されており、隊員の所属と誇りを示す象徴です。
頭部には通称アポロキャップ(活動帽)が組み合わされます。つば部分の金刺繍(月桂樹など)の有無やデザインによって幹部職員と一般隊員が識別できる構造になっており、夜間活動時の視認性を高める反射材が組み込まれているタイプも増えています。腰回りには重量のある装備品を吊るす専用の帯革(たいかく/強化ベルト)が巻かれ、ロープや無線機ポーチを確実に保持します。