ナスは古くから「ナスの木陰で昼寝をするな(実が落ちるほど水を欲しがる意)」や「ナスは水で作れ」と格言されるほど、野菜類の中でトップクラスの水分消費量を誇ります。活着後から収穫期にかけてのなす苗水やり頻度は、生育段階に合わせてメリハリをつける必要があります。
植え付けから根がしっかり張るまでの約1週間は、土の表面が乾きかけたら朝にたっぷりと水を与えます。活着後は、過湿による根腐れを防ぐため「土の表面が乾いたら底から流れ出るまでしっかり与える」基本リズムに移行します。特にプランター栽培における真夏(7〜8月)は、強烈な蒸散作用が起きるため、「朝7時前と夕方17時以降の1日2回」の給水が必須となります。日中の猛暑時に水やりをすると、鉢内の水が温水化して根を煮沸してしまうため厳禁です。
肥料管理においては、なす元肥追肥タイミングのスケジューリングが収穫期間を左右します。ナスは「肥料食い」ですが、初期に窒素分を与えすぎると葉ばかり茂って実がつかなくなります。
- 追肥開始時期:一番果(最初に実ったナス)を小さめのうちに収穫したタイミング(定植後約3〜4週間)。
- 追肥頻度と量:化成肥料(8-8-8など)を1株あたり約20〜30g(ひとにぎり)、プランターなら約10gを2週間に1回のペースで定期的に施用します。株元ではなく、根の先端が伸びている葉の広がりの真下(畝の肩部やプランターの縁)に施すのがポイントです。
樹勢を長期間維持し、光合成効率を最大化するのがナス支柱立て方3本仕立てとなすわき芽かき剪定方法です。
主枝(メインの茎)が伸びて一番花が咲くと、そのすぐ下から勢いの強いわき芽が2本勢いよく伸びてきます。この「主枝」+「一番花直下の強いわき芽2本」の合計3本を主軸として残し、それより下の節から出るわき芽はすべて指で小さいうちに摘み取ります(わき芽かき)。
支柱は長さ150〜180cmの強固な園芸支柱を3本用意し、株を中心にして三角形に地面へ深く差し込み、上部をクロスさせて結束する「やぐら組み」や、3本の主枝それぞれに沿わせて放射状に誘引するスタイルをとります。これにより、夏の台風や果実の重みで枝が裂けるのを完全に防ぐことができます。