コナン映画のアイデンティティを語る上で欠かせないのが、エンドロールを彩る名曲の数々と、話題を呼ぶ豪華ゲスト声優の存在です。
主題歌の系譜:90年代のビーイング系から近年のJ-POPトップアーティストへ
初期の劇場版を支えたのは、ZARD、B'z、倉木麻衣、GARNET CROWといったビーイング系アーティストでした。『迷宮の十字路』の「Time after time 〜花舞う街で〜」(倉木麻衣)や『14番目の標的』の「少女の頃に戻ったみたいに」(ZARD)は、作品の世界観と完璧にシンクロした永遠のスタンダードナンバーです。
2010年代以降は、ポルノグラフィティ、福山雅治、BUMP OF CHICKEN、東京事変、スピッツ、aikoなど、日本の音楽シーンを代表するトップアーティストが担当。『黒鉄の魚影』の主題歌「美しい鰭」(スピッツ)はストリーミング再生数億回を突破し、映画のロングランヒットを後押しする相乗効果を生み出しました。
ゲスト声優の起用傾向と作品評価のリアル
毎年恒例となっている芸能人ゲスト声優の起用については、過去に演技力の面でネット上で賛否両論が巻き起こることもありました。しかし近年は、製作陣によるキャスティングの精度が大幅に向上しています。
『ハロウィンの花嫁』でロシア語を流暢に操る復讐組織のリーダーを演じた白石麻衣氏や、『100万ドルの五稜星』で冷徹な日系アメリカ人の武器商人を熱演した大泉洋氏など、徹底的な役作りで作品の緊迫感を高めた好例が続いており、作品全体のクオリティ向上に大きく寄与しています。