「足がつる」状態とは、ふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)などを中心に、筋肉が過剰に収縮して硬直したまま戻らなくなる痙攣現象を指します。通常、筋肉の収縮と弛緩は、脳からの神経伝達信号と、筋肉細胞内外を満たすカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムといった電解質(ミネラル)のイオンバランスによって精密に制御されています。
しかし、大量の発汗やエアコンによる乾燥、加齢に伴う筋肉量の減少などが重なると、体内の水分とともに電解質が失われます。特にマグネシウム不足は筋肉の過剰な興奮を招き、神経伝達のセンサーである「筋紡錘(きんぼうすい)」の誤作動を引き起こす主要因です。激しい運動時はもちろん、睡眠中にコップ1〜2杯分の汗をかくことで生じる軽度の脱水症状も、深夜のこむら返りを誘発する大きな引き金となっています。