不等辺アングルの規格寸法一覧|設計者を悩ます特注と定尺の落とし穴

不等辺アングルの規格寸法一覧|設計者を悩ます特注と定尺の落とし穴

不等辺アングルの規格寸法一覧|設計者を悩ます特注と定尺の落とし穴の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

不等辺アングルは、正式名称を不等辺山形鋼(Unequal-leg Angles)と呼び、断面形状がアルファベットの「L」字状で、かつ長辺(A)と短辺(B)の寸法が異なる形鋼を指します。日本産業規格ではJIS G 3192(熱間圧延形鋼の外観、形状及び表示並びにその寸法、質量及び断面特性)にその標準仕様が厳格に規定されています。

等辺アングル(等辺山形鋼)と比較した場合の最大の利点は、曲げモーメントが支配的な一軸方向に対して、無駄な鋼材重量を削ぎ落としながら効率よく断面性能を配置できる点にあります。限られたクリアランス内に構造物を納める際や、鉛直荷重と水平荷重のバランスが大きく崩れる壁面ブラケット、立体トラスの弦材などにおいて、省資源化と軽量化を同時に達成する部材として重宝されます。

寸法呼称は一般に「長辺 × 短辺 × 厚み(A × B × t)」で表記され、例えば「L 100 × 75 × 7」といった形で図面や発注伝票に記載されます。このとき、板厚(t)だけでなく、内角の丸み(r1)や辺端の丸み(r2)までJISで規定値が定められており、これらが鋼材の幾何学的特性や単位質量を決定づける要素となります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。