お返しを送る時期について、香典返しは「忌明け法要を終えてから2週間から1ヶ月以内」に先方へ届くよう手配します。四十九日法要の直前には品物の選定と挨拶状の印刷を済ませておき、法要が滞りなく終了した直後に発送手続きを進めるのがスムーズです。
熨斗(のし)の掛け方と表書きにも、宗派や地域による明確なしきたりが存在します。
仏事の返礼品には「掛け紙」を用い、水引は「二度と繰り返さない」という意味を持つ「結び切り」を選びます。色は全国的に黒白が広く使われますが、関西から西日本・北陸の一部地域では黄白の水引を用いるのが通例です。
表書きにおける「志」と「満中陰志」の違いも押さえておきたいポイントです。「志(こころざし)」は宗教・宗派を問わず全国で使える汎用的な表書きですが、「満中陰志(まんちゅういんし)」は主に関西地方を中心に用いられる言葉です。中陰(あの世とこの世の間をさまよう49日間)が満ちて無事に成仏したことを意味し、西日本の仏事では広く定着しています。神道では「偲び草」、キリスト教では「召天記念」などと記載するため、相手の信仰に配慮した選択が求められます。