軽量鉄骨造の耐用年数は何年?19年説の誤解と60年持つ資産価値

軽量鉄骨造の耐用年数は何年?19年説の誤解と60年持つ資産価値

軽量鉄骨造の耐用年数は何年?19年説の誤解と60年持つ資産価値の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

実際に築30年を超えた軽量鉄骨住宅に暮らす居住者やアパート経営者の現場からは、机上の空論ではないリアルな実態が浮かび上がってきます。大手ハウスメーカーの軽量鉄骨住宅を中古で購入した住人や、長年賃貸管理を行っている不動産管理会社の証言から見えてくるのは、「骨組みの強靭さ」と「外皮の脆さ」の鮮明なコントラストです。

都内の大手ハウスメーカー施工物件(築32年・肉厚3.2mm)に暮らすオーナーは、次のように語っています。

「リフォーム会社を入れて壁を剥がした際、構造用鉄骨には一切サビがなく、新築時のような塗装の艶が残っていて驚きました。震度5強の地震でも建具の狂いは生じていません。ただし、外壁のシーリング目地が劣化して隙間風が入っていたり、2階の足音が1階に響く遮音性の低さは木造やRCと比べて不満を感じるポイントです」

一方で、軽量鉄骨アパート耐用年数の壁に悩まされる大家の声も切実です。築25年を超えた軽量鉄骨アパートを経営するオーナーによると、建物自体の崩壊リスクよりも「設備の陳腐化」と「外壁修繕費用の捻出」が死活問題になると指摘します。

特に注視すべきは築30年軽量鉄骨のリフォーム費用の実額です。骨組みが無事であっても、屋根のカバー工法や外壁の再塗装・シーリング打ち替えで約150万〜250万円、水回り設備(キッチン・浴室・給排水管)の全面刷新で約300万〜500万円が確実に発生します。合計で500万〜800万円規模の設備投資を行えるかどうかが、築30年以降も家賃を維持して住み続けられるかの分水嶺となっています。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。