医学分類における包茎は、主に「仮性包茎」「真性包茎」「カントン(嵌頓)包茎」の3つに大別されます。成人男性の包茎統計において、その内訳は極めて偏った構成比を示しています。
日本人男性の約60〜70%を占めるのが仮性包茎です。平常時は亀頭が包皮に覆われているものの、手で容易に包皮を剥くことができ、勃起時にも自然にあるいは軽い補助で亀頭が完全に露出する状態を指します。一方、包皮口が狭小であったり包皮と亀頭が癒着したりして、平常時・勃起時を問わず全く亀頭を露出できない真性包茎の割合は日本人全体の約5〜10%にすぎません。
さらに、無理に剥くと包皮が陰茎を締め付け、強い疼痛やうっ血を引き起こすカントン包茎の割合は約1〜2%と極めて稀です。カントン包茎はペニスの先端部への血流を阻害し、最悪の場合は組織壊死を招く救急処置対象となるため、仮性包茎とは医学的に明確に区別されます。
また、日本人男性の包茎割合を年代別に見ると、成長過程に伴う生理的変化が顕著に現れます。乳幼児期はほぼ100%が真性包茎の状態ですが、思春期の第二次性徴を迎える10代後半から20代前半にかけてペニスが急激に成長し、包皮口が広がって亀頭の露出が進みます。20歳を過ぎると包皮の形状はほぼ固定化し、成人期以降における包茎の自然治癒の可能性は極めて限定的となります。
中高年以降の40代〜60代では、体重増加による下腹部の脂肪蓄積(埋没陰茎化)や、加齢による皮膚のたるみ、あるいは糖尿病の悪化に伴う包皮炎の硬化によって、若年期には剥けていたペニスが再び被ってしまう「後天的な包茎化」に直面する男性も珍しくありません。