なぜ突然、体内でインスリンが作れなくなってしまうのでしょうか。医学的に証明されている最大の原因は、自身の体を守るはずの免疫システムが誤作動を起こす「自己免疫反応」です。この現象により、1型糖尿病の原因が自己免疫疾患に位置づけられています。
人間の体内では、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞が破壊されることでインスリン分泌がストップします。正常な状態であれば、免疫細胞は外敵であるウイルスや細菌のみを攻撃しますが、何らかの異常によって自身のβ細胞を「異物」と認識して攻撃を仕掛けてしまいます。攻撃を受けたβ細胞が次々と死滅し、全体の80〜90%以上が失われた段階で血液中の糖を処理しきれなくなり、高血糖状態となって発症に至ります。