この未曾有のテロを実行・指揮したのは、国際テロ組織アルカイダと、その最高指導者であったオサマ・ビンラディンでした。彼らはなぜ、アメリカ本土の象徴的な建造物をターゲットに選んだのでしょうか。
ハイジャック犯人の目的は、アメリカが誇る「経済」「軍事」「政治」の心臓部を同時に破壊し、中東政策に対する報復とイスラム過激派の存在感を世界へ誇示することにありました。世界貿易センターは資本主義経済の象徴、ペンタゴンは圧倒的軍事力の象徴、そして93便が目指した首都ワシントンは国家権力の象徴でした。
ビンラディンらは、中東における米軍の駐留やイスラエル支援政策に強い敵意を抱き、アメリカの威信を根底から打ち砕く計画を長年練り上げていました。パイロット免許を取得させた構成員を潜入させ、民間機を巨大な「誘導弾」へと変貌させた手口は、世界中の安全保障関係者に計り知れない衝撃を与えました。