耳たぶ(耳垂)に比べてトラブルが深刻化しやすいのが、ヘリックスやトラガスなどの軟骨ピアスです。
軟骨ピアスで出血が止まらない主な理由は、軟骨部分の血流特性にあります。軟骨自体には血管が通っておらず、周囲の軟骨膜から栄養供給を受けているため、一度組織が傷つくと耳たぶよりも治癒に時間がかかります。さらに、軟骨は骨のように硬いためピアス軸への圧迫が逃げにくく、肉芽形成や激しい炎症を起こしやすい傾向があります。
軟骨周辺が全体的に赤く腫れ上がり、強い鈍痛が続く場合は「耳介軟骨膜炎」のリスクがあります。重症化すると軟骨が溶けて耳が変形する恐れがあるため、単なる耳たぶの出血と同じ感覚で放置するのは極めて危険です。