Q1:両親ともに健康で親族に知的障害者がいなくても、知的障害の子が生まれることはありますか?
A1:はい、十分にあります。知的障害の主要因である染色体異常や特定の遺伝子変異の多くは、親から遺伝するものではなく、精子や卵子が形成される際や受精直後の細胞分裂時に偶発的に起こる突然変異です。家族歴に全く関係なく、どの家庭にも等しく起こり得る自然現象といえます。
Q2:妊娠中の激しいつわりや強いストレス、仕事の疲れが知的障害を引き起こしますか?
A2:一般的なつわりや日常的な仕事のストレス、過労などが直接の引き金になって知的障害が発生することはありません。ただし、極端な偏食による極度の栄養障害や、胎盤の血流障害を引き起こすほどの重篤な合併症には注意が必要です。主治医の指導を守り、定期健診を受けていれば過度に自責の念を抱く必要はありません。
Q3:知的障害は成長に伴って自然に治る、あるいは完治することはありますか?
A3:脳の発達や器質的な変化に起因するため、風邪のように医学的に「完治する」という概念はありません。しかし、適切な療育や環境調整を早期から継続することで、言語能力や生活適応能力は大きく伸びていきます。大人になるにつれて社会的なスキルを身につけ、自立した生活や就労を実現している方は数多く存在します。