かつての若手人気俳優といえば、テレビのゴールデン帯ドラマや大手邦画会社の超大作を順調に渡り歩くルートが王道だった。しかし、現在の20代俳優たちのキャリア戦略は遥かに多層的で意欲的だ。
興行規模の大小にかかわらず、刺激的な監督や新進気鋭のクリエイターと組むためにインディペンデント映画へ自ら志願して出演するケースが後を絶たない。単なるタレントとしての露出増ではなく、俳優としての地力を蓄えるための「作品本位」の選択。リスクを恐れずに尖ったエッジを持つ作品に飛び込む姿勢が、結果として彼らの役者としての厚みを何倍にも増している。