「尊敬する人は高校時代の部活の顧問です」「前職の上司です」。こうした身近な人物を挙げるアプローチは、熱量を伝えやすい一方で、大きな落とし穴も潜んでいる。
面接官にとって、応募者のプライベートな知人は未知の存在だ。相手の凄さを説明することに終始してしまい、肝心の「自分自身の価値観」を語る時間がなくなる事例が後を絶たない。「身近な誰か」を挙げるときに必要なのは、身内自慢ではない。その人物との対話によって、自分のどのような固定観念が崩れ、どのような行動変容につながったのかという、ビフォーアフターの明快な提示だ。