そもそも、この巨大な仕分け拠点は単なる一施設の建設にとどまらない。ヤマトグループが推進してきた「ゲートウェイベース構想」という壮大な事業戦略の中核をなすものだ。
かつて社長を務めた長尾裕氏をはじめとする経営陣は、個口配送の爆発的増加を見越し、主要都市間に巨大な中継ハブを配置する構造改革を断行した。厚木をはじめとする各GWベースが連携することで、長距離輸送の効率化と二酸化炭素排出量の削減、さらには作業環境の格段な改善が実現した。単なる荷物の移動にとどまらず、持続可能な社会インフラへと脱皮を図る物流・運送業界にとって、この構想はひとつの到達点を示している。