釧路港は、かつて日本有数の水揚げ量を誇った港湾都市だ。しかし地球温暖化による海水温の上昇や漁獲量の変動など、解決すべき難題が山積みとなっている。ここで威力を発揮しているのが、大学が主導するデータ解析プロジェクトだ。
過去数十年分の気象データと水揚げデータをディープラーニングで解析し、最適な休漁期や仕入れタイミングを予測する試みが進行している。ベテランの勘に頼っていた職人の世界に、科学的なアプローチを持ち込むことで、地元企業は無駄な燃料費を削り、利益率を向上させている。大学の研究が、ダイレクトに地域の経済循環を支えている格好だ。