放送当時、SNSやリアルタイムの議論を激震させたのが、あまりにも前代未聞な最終回のラストシーンだ。国家の暗部に打ちのめされた特捜班の面々が、どのような境地に達したのか。その真相には、極めて批評的なメッセージが込められていた。
最終話のラスト、緊急警報が鳴り響く部屋の中で稲見(小栗旬)と田丸(西島秀俊)が見せた虚無と覚悟の表情。あれは彼らが「守るべき対象としての国家」に完全に見切りをつけ、一線を越えてしまった瞬間を暗示したものだ。正義を遂行し続けた末に自らが国家の敵へと変貌していく皮肉と恐怖。
安易な救済を与えない結末だからこそ、視聴者の記憶に永遠に残り続ける。地上波ドラマが到達した最高峰のサスペンスであり、問いかけをそのまま観客へ投げ渡す見事な引き際だった。