家庭内でも長年冷戦が続いてきたのが、シチューご飯かける派分ける派の対立です。大手食品メーカーの世論調査や各種アンケートによると、国民のおよそ6割が分ける派、4割がかける派という比率で拮抗し続けています。分ける派からは「米がふやけて気持ち悪い」「見た目が美しくない」という生理的・視覚的な拒否感が示される一方、かける派からは「ドリアやリゾットと同じ感覚で理にかなっている」「洗い物が減って合理的」という強い支持が寄せられます。
この対立構造に風穴を開けたのが、ハウス食品が世に放ったシチューオンライス真相です。同社は「シチューをご飯にかけたいが、従来のシチューだと米がべたついて美味しくない」という消費者の潜在ニーズを徹底的に分析。白米に合うように、とろみをあえて強めに調整し、隠し味に醤油やチーズ、ローストオニオンを配合して塩分とコクを引き上げた専用ルーを開発しました。これにより、長年「行儀が悪い」と家庭内で肩身の狭い思いをしてきたかける派は強力な免罪符を獲得し、食卓の常識を塗り替える契機となったのです。