タコピーの原罪の最終回はなぜひどい?賛否呼ぶ結末と伏線の真実

タコピーの原罪の最終回はなぜひどい?賛否呼ぶ結末と伏線の真実

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『タコピーの原罪』の結末を紐解く上で欠かせないのが、主人公タコピーが下した最後の決断です。壮絶ないじめに遭っていた久世しずか、彼女を追い詰めていた木根まりな、そして兄への劣等感から歪んだ承認欲求を抱えていた東直樹。タコピーの不用意なハッピー道具によって殺人とタイムリープが繰り返され、2016年の東京で悲劇は破綻の極みに達しました。

自身の無知と身勝手さが子供たちを決定的な破滅へ追いやっていたという「原罪」を自覚したタコピーは、最後のハッピー道具「リボン」を使い、自分の存在そのものを代償にして時間を巻き戻します。タコピーという異質な存在が誰の記憶からも消え去った世界で、2016年の小学4年生の教室が再び始まります。

そこには、かつてタコピーの道具に依存して凶行に走った子供たちの姿はありませんでした。久世しずかと木根まりなは、相変わらず劣悪な家庭環境の中に置かれたままですが、道端で出会った際に激しい取っ組み合いの喧嘩を繰り広げます。互いに剥き出しの憎悪と痛みをぶつけ合った末、二人は「お互いに大嫌い」であることを認めつつも、誰にも言えなかった孤独を共有し、ほんのわずかに言葉を交わす関係へと変化していました。タコピーの記憶は失われたものの、しずかの手元にはタコピーの形をした落書きが残され、物語は静かに幕を閉じます。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。