背中の中央、いわゆる肩甲骨と肩甲骨の間に生じる痛みは、発生源によって大きく「筋骨格系」「神経系」「内臓系」の3系統に分類されます。首から背中にかけて広がる僧帽筋や、肩甲骨の内側を支える菱形筋の過緊張による筋膜性疼痛症候群(MPS)が全体の約7割を占める一方で、残りの約3割には神経圧迫や臓器の病変が関係しています。
特に注意すべきは、姿勢を変えても痛みが引かない「安静時痛」や、冷や汗・吐き気を伴うケースです。医療現場の統計でも、背部痛を主訴に来院した患者のうち、約5〜8%に緊急性の高い内臓病変が見つかっています。筋肉の疲労であれば入浴や軽度のストレッチで一時的に緩和しますが、内臓や骨そのものに原因がある場合はストレッチで痛みが悪化したり、全く変化しなかったりします。