館内に足を踏み入れた瞬間、香ばしい出汁の香りと柑橘の爽やかな匂いが鼻腔をくすぐる。レストラン「風良里」で提供される限定ランチは、地元南国市のブランド豚「四万十ポーク」や土佐ジローの卵、朝採れ生姜をふんだんに使った贅沢な構成だ。一口食べれば、肉の濃厚な甘みとピリッとした生姜の風味が口いっぱいに弾け飛ぶ。素材本来の力を信じ切った実直な味付けに、思わず箸が止まらなくなる。
食後の別腹を満たすのは、言わずと知れた高知名物アイスクリン。だが、ここでの体験は一味違う。定番の白だけでなく、地元産ショウガや文旦(ぶんたん)を使った風良里オリジナルのフレーバーがショーケースを彩る。シャリシャリとした独特の氷菓食感の奥から、上品な甘みと鮮やかな香りがふわりと立ち上がる。どこか懐かしく、それでいて新しい。太陽の下で頬張る冷たいアイスクリンは、長距離ドライブの眠気を一瞬で吹き飛ばしてくれる。