なぜ原題と違う?スタジオジブリ英語タイトルの真相と名言翻訳を徹底解説

なぜ原題と違う?スタジオジブリ英語タイトルの真相と名言翻訳を徹底解説

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ジブリ作品を彩る印象的なセリフの数々は、英語吹き替え版においてどのように表現されているのでしょうか。私たちが耳馴染みのある名言と、その英語フレーズを対比させると、英語特有のリズムと情感の込め方が浮き彫りになります。

1. 『もののけ姫』:アシタカとサンの魂の対話

劇中屈指の名シーンである、アシタカがサンに向けて放つ衝撃的な一言。

「生きろ。そなたは美しい」
英語版スクリプト:"Live. You're beautiful."

無駄な修飾語を極限まで削ぎ落とした、力強い命令形と直球の賛辞です。また、ラストシーンの二人の別れの会話も、胸を打つ英語表現へと昇華されています。

サン「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」
"I love you, Ashitaka. But I cannot forgive the humans."
アシタカ「それでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。共に生きよう。会いに行くよ」
"That's fine. You'll live in the forest, and I'll work at the ironworks. Together we'll live on. I'll come see you."

日本語の「共に生きよう」が「Together we'll live on」と訳され、「生き続ける・サバイブする」という本作の根底にあるテーマ(生きろ)が鮮明に強調されています。

2. 『紅の豚』:ポルコ・ロッソの美学

ハードボイルドな大人の哀愁が漂うポルコの代名詞的フレーズ。

「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」
英語版スクリプト:"A pig that doesn't fly is just an ordinary pig."(あるいはシンプルに "A pig that doesn't fly is just a pig.")

日本語のぶっきらぼうな格好良さを保ちながら、関係代名詞「that」を用いた美しい英語のセンテンスとして完成しています。

3. 『天空の城ラピュタ』:滅びの言葉

テレビ放送のたびにSNSのサーバーを揺るがすあの合言葉。

「バルス!」
英語版スクリプト:"Balse!"(発音:バルス/バールス)

古代ラピュタ語という設定の呪文であるため、英語吹き替え版でも改変されることなくそのまま発声されます。シータとパズーが息を合わせて唱える緊迫感は、英語圏の観客にも等しく共有されています。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。