彼の名前を聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは強烈な個性を放つキャラクターたちだ。コミカルさと不気味さが同居する独特のテンションは、他の誰にも真似できないトレードマークと言える。しかし、単なる「イロモノ」で終わらないのが彼のすごさだ。過剰に見えるリアクションの裏には、緻密に計算された呼吸と視線の動きがある。
過剰な演技は、一歩間違えれば作品のリアリティを壊しかねない危険をはらんでいる。だが、彼が演じるとどんな突飛な人物でも「実際に街のどこかにいそう」と思わせる説得力が生まれる。画面の隅に映る立ち姿一つをとっても、キャラクターの生きてきた背景がにじみ出ているのだ。