チョコレートコーティングの歴史を語る上で欠かせないのが、オーストリアの伝統銘菓「ザッハトルテ」だ。砂糖とチョコを煮詰めたフォンダン状のグラサージュをかける独特の技法は、重厚なジャリッとした食感と濃厚な甘みを生み出す古典技術の傑作である。
現代の洋菓子界では、この伝統的技法からさらに進化を遂げ、ゼラチンや水飴を組み合わせて鏡面のようなツヤを出す「グラサージュ・ショコラ」が製菓業界のトレンドを席巻している。さらに2026年現在は、ヘルシー志向の高まりを受け、植物性ミルクを用いた軽やかな質感のグラサージュなど、時代に応じたバリエーションが次々と登場している。