デジタル領域での学習環境の広がりも目覚ましい。YouTubeにはTAB譜付きの視覚的な解説動画が次々と投稿され、手元のアップ映像を見ながら指のフォームを模倣する独学スタイルが一般的となった。スロー再生やループ機能を駆使することで、楽譜が読めない初心者でもスムーズにマスターできる環境が整っている。
オーディオストリーミングのSpotifyでも、ソロウクレレの穏やかなトラックを集めたプレイリストの再生回数が右肩上がりに成長している。こうした学習者の行動様式の変化を受け、大手レッスン事業者のヤマハ音楽教室なども、短期間で1曲を完成させる実践型ワークショップやオンライン講座の提供に本腰を入れ始めた。従来の地道な基礎練習の積み重ねから、弾きたい曲をすぐに形にする体験型へのシフト。音楽教育産業全体が大きな転換期を迎えている。