ひよこや若鶏に見られる目のトラブルは、原因ごとに症状の現れ方が異なります。適切な処置を施すためにも、代表的な病気の特徴を把握しておくことが不可欠です。
【感染性結膜炎(細菌・マイコプラズマ性)】
マイコプラズマ・ガリセプティカム(MG)やブドウ球菌の感染により生じます。涙目から始まり、次第に粘り気のある目やにへと変化します。顔の腫れや「クシュン」というくしゃみ、鼻汁を伴うケースが多く見られます。
【伝染性コリーザ(アビバクテリウム・パラガリナルム感染症)】
顔面や肉冠、目の周囲が著しく浮腫状に腫れ上がり、悪臭を放つ鼻汁と大量の目やにを出します。進行が非常に早く、群れ全体にあっという間に蔓延する恐ろしい感染症です。
【鶏痘(けいとう / ポックスウイルス)】
蚊の媒介や傷口からポックスウイルスが侵入することで発症します。目の周囲やまぶた、くちばしの根元に「かさぶた状のイボ」が多発し、まぶたが変形して目が塞がれます。
【アスペルギルス症(真菌性眼球炎)】
カビの一種であるアスペルギルスが、不衛生な敷材や種卵から感染します。眼球の奥やまぶたの裏にチーズ状の黄色い結節が形成され、失明に至るリスクが高い危険な疾患です。
【ビタミンA欠乏症】
孵化後の給餌内容の偏りによって生じます。まぶたの結膜が角化して白濁した分泌物がたまり、瞬膜が乾燥して目が開かなくなります。上皮組織のバリア機能が崩壊するため、二次的な細菌感染を併発しやすくなります。