今回の再ブームにおいて、最も象徴的な動きを見せているのが、ブランド「LIZ LISA」の再評価だ。かつて渋谷109の旗艦店で行列を作った同ブランドのデッドストックやヴィンテージアイテムが、現在古着市場や二次流通アプリで高値で取引されている。だが、この熱狂の裏にはアパレル産業の現場における意外な舞台裏が存在する。
ファッション業界の内部関係者が明かすところによると、数年前から欧米のトップスタイリストや海外バイヤーが、日本国内の倉庫に眠る2000年代のLIZ LISAの在庫を極密裏に大量買い付けていたという。アパレル産業全体がサステナビリティとアーカイブ文化へとシフトする中、日本独自の緻密なレースワークや独特のシルエットを持つアーカイブ商品が「入手困難なアートピース」として海外のセレクトショップで高額再販売されていたのだ。ブランド側もこのグローバルな再評価を受け、過去の伝説的アーカイブを現代的シルエットにアップデートした復刻コレクションの投入を水面下で進めているという。