伝統的な意味合いにおいて、甲斐性とは家族を養うための経済力を中心に語られてきた。しかし、共働き世帯が定着した現代社会において、その概念は大きく変容を遂げている。現在の結婚相談所業界においても、条件面での年収以上に「不測の事態に直面した際の対応力」や「当事者意識の高さ」が評価基準として重視されるようになった。
具体的に見極めるべき第一の兆候は、生活基盤に対する主体的関心の薄さだ。転職を繰り返すこと自体が問題なのではなく、次のキャリア設計や生活防衛の計画を伴わない無計画な離職がその典型と言える。第二の兆候は、決断の先送りと責任転嫁である。「君の好きな方でいいよ」という一見優しい言葉の裏に、選択の結果から逃避しようとする意図が隠されているケースは少なくない。そして第三が、約束や時間の軽視だ。小規模な不誠実さの積み重ねは、重大な局面での逃避行動の前兆となり得る。