教育と地域貢献の融合を模索する高等教育業界において、大学が自前でこうした本格的な研修拠点を維持・運用する意義は大きい。学校法人文理学園の礎を築いた菅生幾太郎は、実学と人間性の鍛錬を重んじた。その精神は、座学だけでは得られない「寝食を共にする学び」の体験として、この湯布院の地で結実している。
単なる知識の伝授にとどまらず、仲間と共に議論を戦わせ、夜は温泉で本音を語り合う。そうした密度の濃いコミュニケーションが生み出す教育的効果は計り知れない。地方都市における産学官連携やコミュニティづくりのハブとしても、研修所が果たすポテンシャルには各方面から期待が寄せられている。