制作スタジオであったGAINAXと、監督を務めた庵野秀明の手腕は、この第19話で一つの最高到達点に達した。限られた予算と逼迫した制作スケジュールという極限状態の中で生み出された映像表現は、従来のロボットアニメが持っていた約束事をことごとく破壊してみせた。
静寂と爆音のメリハリ、実写映画的な構図、影を多用した心理描写、そして生き物が肉を喰らう生々しい効果音。SFアニメの枠組みを借りながら、人間の内面世界や生理的な揺らぎをダイレクトに揺さぶる演出技法は、後のクリエイターたちに莫大な影響を与えた。作画や音響のすべてが計算し尽くされ、視聴者の感情を揺さぶるための刃として研ぎ澄まされていたのだ。