指導者の育成や正しい知識の普及に努める日本ヨガ協会の講座やワークショップでも、呼吸法やアサナ(ポーズ)と並んでムドラーの実践が取り入れられている。ここでは日常のさまざまな場面で即座に活用できる代表的な3つのやり方を紹介する。
1. チン・ムドラー(意識の印)
親指と人差し指の先端を軽やかにつなぎ、きれいな円を作る。残りの3本の指はリラックスして伸ばす。手のひらを上に向けて膝の上に置く。脳の雑念を払い、集中力を極限まで高めたいデスクワーク中に効果的だ。
2. アパナ・ムドラー(デトックスの印)
親指の先と、中指・薬指の先を同時に合わせる。人差し指と小指は自然に伸ばした状態を保つ。体内からの老廃物排出や消化器官の働きをサポートし、自律神経の乱れによる疲労感を和らげる。
3. ヴァーユ・ムドラー(風の印)
人差し指を掌の基部に折り曲げ、その第1関節を親指で軽く押さえる。残りの指は真っ直ぐ伸ばす。ストレスによる肩こりや体内のガスの滞り、気持ちの焦りを鎮めるのに適している。