「本物そっくりの電子印鑑を作るには有料ソフトが必要なのでは?」そう思い込んでいるなら大間違いだ。外部のフリーソフトをインストールすることなく、Excel内に用意されている図形機能だけを駆使して、背景が透ける高精細なスタンプを作成する手順を解説する。
まず、挿入タブから「図形」を選び、認印なら「楕円」、角印なら「正方形/長方形」を選択する。Shiftキーを押しながらドラッグすることで、きれいな正円を描くことができる。次に、描画ツールの「図形の書式設定」を開き、枠線の色を「朱色」または赤色に設定。線の太さは1.5ptから2.0pt程度に調整すると、現実の印鑑に近い重厚感が出る。
続いて、図形の中にテキストボックスを挿入し、苗字や会社名を入力する。フォントには「HG行書体」や「HG正楷書体-PRO」など、和風の伝統的な書体を選ぶのが本物らしさを出すコツだ。文字色も枠線と同じ朱色に統一しよう。
最後に最も重要なのが「背景の透過処理」だ。図形の塗りつぶしを「なし」に設定し、テキストボックスの背景も「塗りつぶしなし」に指定する。これで、請求書や契約書の罫線の上に重ねて配置しても、下の文字や線が綺麗に透けて見える本格的な透過スタンプが完成する。図形とテキストを選択してグループ化しておけば、大きさを自由に変えてもズレる心配はない。