そもそも、ミックス犬であるコッカプーには固定された犬種標準(スタンダード)が存在しない。親犬となるアメリカン・コッカー・スパニエルとトイ・プードルのどちらの遺伝子が強く表れるかによって、外見も性質もガラリと変わる。
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)や、アメリカのアメリカンケネルクラブ(AKC)といった主要なケネルクラブでは、いわゆる「純血種」としての血統書発行対象外だ。しかし、近年のペット産業においては、単なる雑種を超えた「デザイナー・ドッグ」としての地位を確立しつつある。
トイ・プードル由来の巻き毛や抜け毛の少なさを期待して飼い始めたものの、実際に成犬になってみるとスパニエル譲りのウェーブ毛で定期的なブラッシングを怠るとすぐに毛玉ができる、といったケースも多い。親犬の血統的背景を深く知ることは、将来の姿を推測する重要な手がかりとなる。