江口のりこさんの素顔を紐解くうえで欠かせないのが、兵庫県で育った7人家族(両親+子ども5人)という大家族の環境です。
兄弟構成の内訳は、兄2人、双子の姉、江口のりこさん本人、妹1人。江口さんは5人兄弟の4番目(女子の中では次女)として育ちました。
実家の家計は決して裕福ではなく、父親は定職に就かず自由奔放に生きるタイプだったと本人が赤裸々に明かしています。経済的に厳しい環境下で育ったため、お小遣いをもらうことも難しく、江口さんは中学校を卒業すると同時に進学を選ばず、自らアルバイトを始めて生計を助けました。
「早く自分の力でお金を稼ぎ、自立したい」という強い思いから、うどん屋やガソリンスタンド、映画館などで働き、資金を貯めて上京。劇団東京乾電池のオーディションを受けて柄本明さんに師事することになります。この過酷ながらもたくましい生い立ちこそが、江口さんの飾らないリアリズムと、どんな役柄にも生命を吹き込む骨太な演技の原点となっています。